サトウキビ
沖縄といえば、のさとうきび畑。
わたしが滞在している久米島も例外なく、あたり一面さとうきび畑です。
晴れた日にさとうきび畑を見ると、沖縄に来たんだなあ〜とほのぼのします。
そしてサトウキビは今が収穫の時期だということで、きび刈りのお手伝い!
機械ではなく、手で刈ります。アニメのような斧で、根本から切り倒す🪓
これが見た目の数十倍ハードなんですよ。
3月とはいえ日中は沖縄の日差しは強いです。
サトウキビって、竹みたいに硬くて太いんですよね。しかも竹みたいにまっすぐ伸びてなくて、あっちこっちに地面を這って上に伸びてます。
足場の悪い中、根元を探すだけでも一苦労。
手斧で刈るのも、島の大先輩たちはざっざっと刈っていくけど、わたしみたいな初心者は数回斧を振り下ろさないと刈れない…。
「力入れすぎ。力入れんでも一発で刈れる」とどんどん刈っていく真っ黒に日焼けした島の大先輩たちの背中はかっこいい。
わたしは半日で腰やられた、、。
そうやって数日かけて刈った後はそれをひとまとめにあつめて(これもしんどい)、ぐねぐねに長いやつは切ったり揃えたりしながら、いくつかの小さな山にしていく。
この集める作業も、均等な山にするにはどの長さのサトウキビをどこに積み重ねていくか、山にする時に運びやすいようにどこからどう集めるかなど後続の作業を考えながら集めていきます。先輩たちに教えてもらいながら山にしていきます。
山を集めて、それぞれワイヤーでまとめたら、集荷のダンプカーに載せて私たちの作業は終了。
もちろんこの後、サトウキビを製糖する作業が待っています。
製糖もいつかやってみたいなぁ。
まだ正確な数字は分かりませんが、おそらく5tは収穫!
1つの、そこまで大きくないきび畑からでこの量なので、島全体にしたら相当でしょう。
やってみて分かったけど、本当にハードだった、、。
この島に来て体験した中で一番ハード。
もちろん機械で収穫することもできるけど、手刈りの方が高く売れるんだとか。
昔は収穫されたサトウキビの重さで金額が決まっていたらしい(だから重くするために木とか入れてたらしい笑)のですが、最近は糖度で値段がきまるそうです。
きび刈りは本当にハードだし、時間をかけながらやると糖度が落ちてしまうので、集落の男手みんなで集まって一気に刈っていきます。そうして収穫したきびを売って得たお金を使って、来週集落のみんなでBBQをやるそう。楽しみ!
ちなみに5tの相場はなんと…3万円…。安すぎるよ。なんてしょっぱい世界なんだ。
サトウキビ産業についてお話を聞いたのでそれも少し。
サトウキビって日本だとあったかい沖縄や鹿児島あたりでしか育たないので、国としてもサトウキビ産業を推進するために、国から補助金が出るそうです。
もともと久米島は、島の名前の漢字にも入っている通り、昔は米の産地で有名だったのですが、国がお金を出すようになってから、みんなこぞって米からサトウキビへとシフトして行きました。
そういった背景もあり、島では「さとうきび畑の面積を増やそう!目標◯ヘクタール!」という看板をよく目にします。
ただ、田んぼだった土地がさとうきび畑になることによって、海へ流れ出る赤土が増え、昔よりも海はかなり濁ってしまったそう。
そしてもう一つの大きな問題は、サトウキビの収穫量を増やすために大量に使われている農薬。
こっちでできた知り合いのカレー屋さんの2人は食について勉強していたもこともありとても詳しくて(会ったら人類みんな好きになっちゃうようなレゲエな2人)、2人に言わせると「あのサトウキビの育て方は食べ物の扱い方じゃない。あれは人が食べるものじゃない」
わたしも詳しく調べたわけではなく島の人から聞いた話なので詳細はわからないのですが、沖縄で障がいを持って生まれる子どもが多いのも、そういった農薬の影響があるという説もあるそうです。
もちろんサトウキビだけの話じゃないですよね。「畑」と名前をつけて勝手に区切っているのは人間で、土は繋がってますからね。
サトウキビ業界だけじゃなく、米業界や他の農業でもこういった闇は抱えているんだろう…
何も知らずに、何も考えずに食べてたなぁ。
できるだけ、金額だけ見て、買い物するんじゃなくて地産地消の素材を使って、調味料とかも製造の過程を気にした上で選んでいきたい!
非力のわたしができることなんてそんなもん…
もっと勉強しよう🥲
それにしてもきび刈りつかれた〜〜!🌾休憩中にラナ(写真で私の左肩に乗ってる犬)に癒される🐶